晴れたら君と遠回り、ありがとうございました。


ちょうど1週間前、先週の金曜日は、わたしの2度目の主催イベント「晴れたら君と遠回り」でした。

その後、疲労と体調不良で休んだり、ライブ行ったり、テストとレポートに追われたりな1週間だったので、なんだかもう遠い昔のことのように感じます。

去年の夏に初めての企画をやったとき、ドキドキとか、そわそわとか、出演者1組1組をすごく特別に大切に思う気持ちとか、ほかのどこにもない高揚感とか、終わっちゃう寂しさとか、そういうのぜんぶ、初めてだから強く感じるのかなって思ったけど、まったくそんなことなかった(笑)。

2回目も同じだったし、これからもそれは変わらないといいな。

 

「晴れたら君と遠回り」というタイトルの話をしようかと思います。

この言葉をなんとなく思いついたのは、ちょっと記憶があいまいなのですが、去年の春ぐらいだったと思います。

わたしの今年度の前期の時間割は、午前中しか授業のない曜日があって、まあ午後はバイトしたり遊びに行ったりまっすぐ帰ってのんびりしたり。

ある日、午後の予定がなんにもなくて、お昼ごはん何食べようかなとか、午後は何をしようかなとか、そんなことを考えながら電車で帰って、家までの道を歩いていたら、なんだかふと遠回りがしたい気分になった。

なぜなのか、理由は明快で、思わず深呼吸がしたくなるような晴れ渡った空と、イヤホンから流れてくる音楽が、まっすぐ帰るのがもったいなくなるぐらいに心地よかったから。

“君”は、気心の知れた友だちでも、大切な恋人でもなくて、音楽そのものです。

今回のイベントタイトルがなかなか思い浮かばなくて、出演者の音源だけをひたすら聴きながら考えていて、あぁ、うん、これだな、って。

 

Origami JPは、夜明けのほんの少し手前、朝日がちらっとのぞく瞬間のようなイメージ。

五感をすべて通り抜けて、直接胸にウッと迫ってくる。

 

The Floorは、夕陽。

じりじりと胸を焦がされて、じっと目が離せなくなる。

 

Flariaは、透明な昼下がり。

空を飛んでみたくなるような、とびきりきらきらした空気。

 

ame full orchestraは、星が零れ落ちてきそうな夜。

一つ一つの音が、歌が、降ってくる感覚だ。どしゃ降りなのに、なんでだろう、心地いい。

 

フライヤーは、タイトルを決める前にすでにお願いをしていたけど、後になって思うと、心のどっかで「晴れたら君と遠回り」という言葉を意識していたのかも。

頬杖をつく制服の女の子と、晴れた空、カラフルな紙ふぶきを描いてもらった。

学校では内気で、おとなしくて、どちらかといえば地味な女の子なんだけど、我を忘れて胸を熱くする瞬間があって、それは彼女が恋をした音楽で、今日の放課後は楽しみにしていたそのバンドのライブがあって、まったく耳に入ってこない授業をやりすごしてる。

彼女はそんな子だといいなって想像してる。

なんなら、その日のライブで、おなじくどちらかといえば地味な隣のクラスの男の子とばったり会って、それがきっかけで仲良くなって、次のライブに一緒に行く約束をする…っていう甘酸っぱいところまで想像した(笑)。

 

お気づきの方もいるかもしれませんが、そんなふうに思い描いた彼女には、ちょっぴり自分自身を投影してます。

わたしはいつもすみっこでひっそりしているような女子大生なんですけれど、イヤホンから流れる大好きな音楽にきゅんとする瞬間があって、ライブハウスでそんな音楽に触れて感情がむき出しになる瞬間があります。

そういう生活を2年ぐらいしてきて出会った中でも、格別に「今観たい!今観せたい!共有したい!」「しかもなんだかすごくバランスいい気がする…!」と思った4組に声をかけて、とってもありがたいことに全員からOKをもらえました。

そんな、企画でした。

そんな企画なので、前回を上回るたくさんの方が足を運んでくれて、しかも最初から最後まで全部観て行って下さった方も多いこと、とてもいいイベントでしたと声をかけてくださった方や、本当に楽しみにしていましたというお手紙や差し入れのおかしを渡してくださった方々がいたこと、出演者からの呼んでくれてありがとうという言葉、楽しかったという言葉、本当に本当に、ぜんぶ素直にうれしかったです。

 

もともとは前回の企画の出演バンドが好きだったのをきっかけにわたしのことを知って今回また足を運んでくれたひとも、想像していたよりもたくさんいて、まだまだ2度目だけれど、続けることの意味に少し気付くことができた。

それは、自分の中で大きな収穫だと思います。

でも、続けて来てくれるお客さんがいること、誘ったバンドが出演を快諾してくれること、支えてくれる人たちがいること、お客さんからの「ありがとう」、出演者からの「ありがとう」、そういうことを「当たり前」だと感じるようになったら、おしまいですよね。

1回1回、気持ちを新たに、心からいいと思える企画を誠実に続けていくので、今回いいなと思ったバンドはもちろん、わたしのことも時々気にかけてもらえたら嬉しいです。

今回来てくださった方も、叶わなかった方も、ご興味とご都合が合えば、ぜひ足を運んでください。

 

なんだかまとまらない感じですが、2度目の企画を終えてしばらく経った日記でした。

足を運んでくださった皆さま、ザーザズーの皆さま、アートワークを担当してくれたほのか、フード担当してくれたワタルさん、支えてくださった皆さま。

そして、最高のステージを観せてくれたOrigami JP、The Floor、Flaria、ame full orchestra。

本当にありがとうございました。

願わくばまたお会いできることを。

 

2016/1/22 船底春希