ひとりが遠くなる


泣くのが仕事だった。
そのうち、ひとりで歩けるようになった。
だけどたくさんころんだ。
ひとりで眠れるようになった。
あまり泣かなくなった。
ランドセルを背負った。
あまりころばなくなった。
セーラー服を着るようになって、それも3年が過ぎればブレザーに変わった。
初めて口紅を買った。
いくつかの恋をした。
背伸びして、つま先立ちで歩いて、またたくさんころんだ。
ひとりではうまく眠れなくなった。
なんだかちょっとしたことで泣いてしまう。
今度歩き出すときは、きみが隣にいればいいのになって思う。